2026年5月2日
プログラミングを学んでいるけど、「どれくらいできるようになったか」を客観的に知りたいと思ったことはありませんか?
プログラミングの検定や資格を取ると、自分のスキルを証明できます。内申点に加算される場合もありますし、推薦入試やAO入試でのアピール材料にもなります。
この記事では、中高生が挑戦しやすい検定・資格を5つ、難易度別に紹介します。自分のレベルに合ったものを見つけてください。
プログラミングをこれから始める人は「プログラミングの始め方」を先に読むとスムーズです。どの言語から学ぶか迷っている人は「プログラミング言語の選び方」も参考にしてください。
検定・資格を取るメリット
プログラミングの検定を取ることには、次のようなメリットがあります。
メリット1: 学習の目標になる
「何を勉強すればいいかわからない」という悩みが解消されます。検定の出題範囲に沿って学べば、体系的にスキルが身につきます。
メリット2: 自信がつく
合格証を手にすると「自分はここまでできるようになった」と実感できます。次のステップに進むモチベーションになります。
メリット3: 内申点・入試に活かせる
学校によっては、検定合格が内申点に加算されます。推薦入試やAO入試の活動実績としても使えます。
メリット4: 将来の就職に役立つ
基本情報技術者試験などの国家資格は、IT企業への就職で評価されます。高校生のうちに取得しておくと、大学生になってからも有利です。
プログラミングを学ぶメリット全般は「プログラミングを学ぶメリット」で詳しく解説しています。
おすすめ検定5選
中高生が挑戦しやすい検定を、難易度の低い順に紹介します。まず一覧表で比較してみましょう。
| 検定 | レベル | 形式 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| 日商プログラミング検定 ENTRY/BASIC | 入門〜基礎(中学生〜) | CBT・随時 | 最初の目標がほしい |
| Webクリエイター能力認定 スタンダード | 基礎(中高生) | 実技・随時 | HTML/CSSで作った経験がある |
| 情報活用試験(J検)3級・2級 | 基礎〜応用(高校生) | マークシート・年2回 | 情報Ⅰと並行したい |
| Python3エンジニア認定基礎試験 | 応用(高校生) | CBT・随時 | Python・AI系に進みたい |
| 基本情報技術者試験(国家資格) | 上級(高2〜3) | CBT・通年 | IT系大学・企業を目指す |
※受験料・実施時期・出題範囲は変わることがあります。受験を決めたら必ず各検定の公式サイトで最新情報を確認してください。
1. 日商プログラミング検定 ENTRY / BASIC
概要: 日本商工会議所が実施する検定です。プログラミングの基礎知識を問います。ENTRYは入門レベル、BASICは基礎レベルです。
対象レベル:
- ENTRY: プログラミング未経験〜初心者(中学生向け)
- BASIC: プログラミングの基本を学んだ人(高校生向け)
受験料(目安): ENTRY 3,300円 / BASIC 4,400円
試験形式: CBT方式(パソコンで受験)。随時受験可能。
おすすめの人: プログラミングを始めたばかりで、最初の目標が欲しい人。Scratchやビジュアルプログラミングの経験がある中学生にもおすすめです。
勉強のポイント: プログラミング的思考(順次・分岐・反復)の基本を理解しておけば合格できます。特別な言語の知識は不要です。公式サイトにサンプル問題があるので、まずはそれを解いてみましょう。
2. 情報活用試験(J検)3級・2級
概要: 文部科学省後援の検定です。情報リテラシーとプログラミングの基礎を幅広く問います。
対象レベル:
- 3級: 情報の基礎知識(中学生〜高校1年向け)
- 2級: 情報活用の応用(高校生向け)
受験料(目安): 3級 3,500円 / 2級 4,500円
試験形式: マークシート方式。年2回実施。
おすすめの人: 情報Ⅰの授業内容と重なる部分が多いので、情報Ⅰの学習と並行して受けたい高校生におすすめです。
勉強のポイント: 情報Ⅰの教科書の内容をしっかり理解していれば、3級は合格できます。2級はやや応用的な内容が含まれるので、過去問を繰り返し解くことが大切です。
3. 基本情報技術者試験
概要: 経済産業省が実施する国家資格です。IT業界で最も知名度が高い資格の1つです。プログラミングだけでなく、ネットワーク、データベース、セキュリティなど幅広い知識を問います。
対象レベル: 高校2年〜3年(情報Ⅰの内容を理解している人)
受験料(目安): 7,500円
試験形式: CBT方式。通年受験可能。
合格率目安: 約25〜30%
おすすめの人: IT系の大学や企業を目指している高校生。難易度は高いですが、合格すれば大きなアピールポイントになります。高校生で合格する人は少ないので、それだけで目立ちます。
勉強のポイント: 出題範囲が広いので、まず午前問題(知識問題)を固めてから午後問題(応用問題)に取り組みましょう。アルゴリズムとプログラミングの配点が高いので、重点的に対策してください。半年以上の学習期間を確保するのがおすすめです。
4. Python3エンジニア認定基礎試験
概要: 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する試験です。Pythonの基本文法と使い方を問います。
対象レベル: Pythonの基本を学んだ人(高校生向け)
受験料(目安): 11,000円
試験形式: CBT方式。随時受験可能。
合格率目安: 約70〜80%(比較的高い)
おすすめの人: Pythonを学んでいる高校生。合格率が高めなので、しっかり勉強すれば合格しやすいです。AI・データサイエンス系の大学を目指す人に特におすすめです。
5. Webクリエイター能力認定試験 スタンダード
概要: サーティファイが実施する試験です。HTML/CSSを使ったWebページ制作の実技試験です。
対象レベル: HTML/CSSの基本を学んだ人(中学生〜高校生)
受験料(目安): 6,100円
試験形式: 実技試験(実際にHTMLとCSSを書く)。随時受験可能。
合格率目安: 約90%(高い)
おすすめの人: HTML/CSSでWebサイトを作った経験がある人。実技試験なので、暗記が苦手でも実力があれば合格できます。合格率が高いので、最初の資格として取りやすいです。
ポートフォリオと合わせて資格をアピールする方法は「ポートフォリオの作り方」で解説しています。
難易度別おすすめルート
自分のレベルに合わせて、段階的に挑戦しましょう。
初心者ルート(中学生〜高校1年)
- 日商プログラミング検定 ENTRY
- Webクリエイター能力認定試験 スタンダード
- 日商プログラミング検定 BASIC
中級者ルート(高校1年〜2年)
- 情報活用試験(J検)3級
- Python3エンジニア認定基礎試験
- 情報活用試験(J検)2級
上級者ルート(高校2年〜3年)
- 基本情報技術者試験
いきなり難しい試験に挑戦するのではなく、簡単なものから順番に受けるのがおすすめです。合格体験を積み重ねることで、自信とモチベーションが維持できます。
プログラミング学習の始め方は「プログラミングの始め方」を参考にしてください。
勉強方法のコツ
検定に合格するための勉強法を紹介します。
コツ1: 過去問を活用する
ほとんどの検定には過去問や模擬問題が公開されています。まず過去問を解いて、自分の弱点を把握しましょう。弱点がわかったら、その分野を重点的に学習します。
コツ2: 実際にコードを書く
プログラミングの検定は、暗記だけでは合格できません。実際にコードを書いて動かす練習が必要です。特にWebクリエイター試験やPython試験は、手を動かした量が結果に直結します。
コツ3: 計画的に学習する
試験日から逆算して学習計画を立てましょう。
目安:
- 日商ENTRY: 2〜4週間
- Webクリエイター: 1〜2か月
- J検3級: 1〜2か月
- Python基礎: 2〜3か月
- 基本情報: 3〜6か月
コツ4: 公式テキストを1冊やり切る
あれこれ手を出すより、公式テキストや定番の参考書を1冊しっかりやり切るほうが効果的です。1周目は理解、2周目は問題演習、3周目は弱点補強のサイクルで進めましょう。
まとめ
- ✅ 検定は学習の目標・内申点・入試のアピールに使える
- ✅ 初心者は日商ENTRY・Webクリエイターから始める
- ✅ 情報Ⅰと並行するならJ検がおすすめ
- ✅ Python試験は合格率が高く挑戦しやすい
- ✅ 基本情報技術者は国家資格で最も評価が高い
- ✅ 過去問を解いて弱点を把握するのが合格の近道
- ✅ 簡単な検定から順番に受けて自信をつける
自分のレベルに合った検定を選んで、ぜひ挑戦してみてください。
独学で進めるなら「プログラミング独学ロードマップ」を参考にしてください。