2026年5月2日
夏休みにプログラミングを始めたいけど、何から手をつければいいかわからない人へ
そんな人におすすめなのがPython(パイソン)です。Pythonは世界で最も人気のあるプログラミング言語の1つで、初心者にやさしい文法が特徴です。
この記事では、Pythonのインストールから最初のプログラム、自由研究に使えるアイデアまでを解説します。夏休みの間にPythonの基本を身につけましょう。
プログラミング言語の選び方で迷っている人は「プログラミング言語の選び方」も参考にしてください。
Pythonとは?なぜ人気なの?
Pythonは1991年に生まれたプログラミング言語です。読みやすさを重視して設計されています。
Pythonの特徴
- 文法がシンプルで読みやすい
- 英語に近い書き方ができる
- 少ないコードで多くのことができる
- 無料で使える
人気の理由
Pythonは世界中のプログラマーに使われています。人気の理由は「できることの幅広さ」です。
Pythonで作れるもの:
- AI(人工知能)・機械学習
- データ分析・グラフ作成
- Webアプリケーション
- ゲーム
- 自動化ツール(面倒な作業を自動でやる)
YouTubeやInstagramもPythonで作られています。GoogleやNASAでも使われている言語です。
他の言語との違い
JavaScriptはWebページを動かすのが得意です。Pythonはデータ処理やAIが得意です。どちらも初心者向けですが、「計算やデータに興味がある人」にはPythonがおすすめです。
Pythonを始める準備
Pythonを使うには2つの方法があります。
方法1:パソコンにインストールする
Windowsの場合:
- Python公式サイト(python.org)にアクセスする
- 「Downloads」からWindows版をダウンロードする
- インストーラーを実行する
- 「Add Python to PATH」にチェックを入れてインストール
Macの場合:
- Python公式サイトからMac版をダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを開いてインストールする
- ターミナルで「python3」と入力して動作確認する
方法2:オンライン実行環境を使う(おすすめ)
インストールが難しい場合は、ブラウザだけで使える環境がおすすめです。
Google Colab(コラボ):
- Googleアカウントがあれば無料で使える
- インストール不要、ブラウザだけで動く
- 書いたコードを保存・共有できる
使い方:
- Googleで「Google Colab」と検索する
- 「ノートブックを新規作成」をクリックする
- コードを入力して実行ボタンを押す
学校のパソコンでも使えることが多いので、まずはGoogle Colabから始めるのがおすすめです。
プログラミングを始める全体的な流れは「プログラミングの始め方」で解説しています。
最初のプログラムを書こう
Pythonの基本を4つ紹介します。
1. 画面に文字を表示する(print文)
print("こんにちは!")
print("Pythonの世界へようこそ")
実行結果:
こんにちは!
Pythonの世界へようこそ
print(プリント)は画面に文字を表示する命令です。表示したい文字をダブルクォーテーション「"」で囲みます。
2. 変数を使う
name = "太郎"
age = 15
print(name)
print(age)
変数(へんすう)とは、データを入れる箱のようなものです。「name」という箱に「太郎」を入れています。
3. 計算する
a = 10
b = 3
print(a + b) # 足し算 → 13
print(a - b) # 引き算 → 7
print(a * b) # 掛け算 → 30
print(a / b) # 割り算 → 3.333...
print(a % b) # 余り → 1
「#」の後ろはコメントです。プログラムの動作には影響しません。メモとして使います。
4. 文字をつなげる
name = "花子"
message = "こんにちは、" + name + "さん!"
print(message)
実行結果: こんにちは、花子さん!
文字列(もじれつ)は「+」でつなげることができます。
条件分岐とくり返し
プログラムをもっと賢くするために、条件分岐とくり返しを学びましょう。
if文(条件分岐)
「もし〜なら、こうする」という処理を書けます。
score = 75
if score >= 80:
print("合格です!")
elif score >= 60:
print("もう少しで合格です")
else:
print("がんばりましょう")
実行結果: もう少しで合格です
ポイント:
- if(もし): 最初の条件
- elif(エリフ): 別の条件
- else(エルス): どの条件にも当てはまらない場合
- 条件の後ろにコロン「:」を書く
- 処理はスペース4つ分の字下げ(インデント)をする
for文(くり返し)
同じ処理を何回も繰り返すときに使います。
for i in range(5):
print(i)
実行結果: 0, 1, 2, 3, 4(1行ずつ表示)
range(5)は「0から4まで」の数を順番に生成します。
もう1つ例を見ましょう。
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
for fruit in fruits:
print(fruit + "が好きです")
実行結果:
りんごが好きです
バナナが好きです
みかんが好きです
while文(条件付きくり返し)
条件が満たされている間、繰り返します。
count = 1
while count <= 3:
print(str(count) + "回目")
count = count + 1
実行結果: 1回目、2回目、3回目(1行ずつ表示)
注意: countを増やし忘れると無限ループ(永遠に止まらない)になります。
夏休みの自由研究アイデア3選
Pythonで作れる自由研究テーマを3つ紹介します。
アイデア1:BMI計算ツール
身長と体重を入力すると、BMI(体格指数)を計算して判定するプログラムです。
height = float(input("身長(cm)を入力: "))
weight = float(input("体重(kg)を入力: "))
bmi = weight / (height / 100) ** 2
print("BMIは" + str(round(bmi, 1)) + "です")
if bmi < 18.5:
print("やせ型です")
elif bmi < 25:
print("標準です")
else:
print("肥満です")
発展: 家族全員のBMIを計算して表にまとめる、年齢別の基準値を調べて比較する。
アイデア2:クイズゲーム
問題を出して正解・不正解を判定するプログラムです。
score = 0
answer = input("日本の首都は?: ")
if answer == "東京":
print("正解!")
score = score + 1
else:
print("不正解。答えは東京です")
answer = input("1+1は?: ")
if answer == "2":
print("正解!")
score = score + 1
else:
print("不正解。答えは2です")
print("あなたの得点: " + str(score) + "点")
発展: 問題数を増やす、ランダムに出題する、制限時間をつける。
アイデア3:気温データの分析
1週間の気温を記録して、平均・最高・最低を計算するプログラムです。
temps = [28, 30, 32, 29, 31, 33, 27]
average = sum(temps) / len(temps)
highest = max(temps)
lowest = min(temps)
print("平均気温: " + str(round(average, 1)) + "℃")
print("最高気温: " + str(highest) + "℃")
print("最低気温: " + str(lowest) + "℃")
発展: 1か月分のデータを集める、グラフを描く(matplotlibライブラリを使う)、去年のデータと比較する。
自由研究のテーマ選びについては「夏休みの自由研究アイデア」も参考にしてください。もっとたくさんのアイデアを知りたい人は「夏休みプログラミングアイデア集」もおすすめです。
学習を続けるコツ
コツ1:毎日少しずつ書く
1日10分でもいいので、毎日コードを書きましょう。まとめて長時間やるより、短時間を毎日続けるほうが身につきます。
コツ2:エラーを怖がらない
プログラムはエラーが出て当たり前です。エラーメッセージは「ここが間違っているよ」と教えてくれるヒントです。1つずつ直していけば必ず動きます。
コツ3:作りたいものを決める
「教科書を読む」だけだと飽きやすいです。「クイズゲームを作る」「好きなアニメのキャラ診断を作る」のように、ゴールを決めると楽しく続けられます。
コツ4:完璧を目指さない
最初から完璧なプログラムを書く必要はありません。まず動くものを作って、あとから少しずつ改良しましょう。
夏休みのプログラミング学習の計画の立て方は「夏休みプログラミング学習ガイド」で詳しく解説しています。
🎮 Pythonでゲームを作ってみようで実践的なプロジェクトに挑戦できます。
まとめ
- ✅ Pythonは文法がシンプルで初心者に向いている
- ✅ Google Colabならインストール不要で始められる
- ✅ print文で画面に表示、変数でデータを保存できる
- ✅ if文で条件分岐、for/whileでくり返しができる
- ✅ 自由研究には計算ツール・クイズ・データ分析がおすすめ
- ✅ 毎日少しずつ、作りたいものを決めて学ぶのがコツ
夏休みは時間がたっぷりあります。この記事を参考に、Pythonの世界に飛び込んでみてください。
🚀 プログラミング学習を始めよう!
Pythonの基本がわかったら、次はWebサイト作りにも挑戦してみませんか?このサイトでは、HTML・CSS・JavaScriptを無料で学べるコースを用意しています。
プログラミングの始め方を見る →