2026年5月1日
この対照表の使い方
情報Ⅰの教科書に出てくる用語と、実際のプログラミングで使われる用語・コードの対応表です。
- 対象読者:情報Ⅰを学ぶ高校生、授業準備をする教師、共通テスト対策をする受験生
- 使い方:教科書を読んでいて「実際のコードではどう書くの?」と思ったときに参照
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用語の詳しい解説は用語集も参照してください。
アルゴリズム・プログラミング分野
| 教科書用語 | 実際のコード | 使用例 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 変数 | let, const, var | let score = 100; | データを入れる箱。constは再代入不可 |
| 定数 | const | const PI = 3.14; | 値を変更できない変数 |
| 代入 | = | let x = 5; | 右辺の値を左辺の変数に格納 |
| データ型 | typeof | typeof "hello" // "string" | 数値・文字列・真偽値など |
| 整数型 | Number(整数) | let age = 16; | JSでは整数と小数の区別なし |
| 実数型(浮動小数点) | Number(小数) | let pi = 3.14; | JSではNumberで統一 |
| 文字列型 | String | let name = "太郎"; | クォートで囲んだテキスト |
| 真偽型(論理型) | Boolean | let isActive = true; | trueまたはfalseの2値 |
| 配列 | Array, [] | const fruits = ["apple", "banana"]; | 複数のデータをまとめて管理 |
| 添字(インデックス) | [0], [1] | fruits[0] // "apple" | 配列の要素番号(0から開始) |
| 要素数 | .length | fruits.length // 2 | 配列の長さを取得 |
| 順次構造 | 上から順に実行 | a = 1; b = 2; c = a + b; | プログラムは上から順に実行される |
| 条件分岐 | if, else, switch | if (age >= 18) {} | 条件によって処理を分ける |
| 繰り返し構造 | for, while | for (let i = 0; i < 10; i++) | 同じ処理を繰り返す |
| 繰り返し(前判定) | while | while (x < 10) { x++; } | 条件を先に判定してから繰り返す |
| 繰り返し(後判定) | do...while | do { x++; } while (x < 10); | 1回実行してから条件判定 |
| カウンタ変数 | i, j, k | for (let i = 0; ...) | 繰り返し回数を数える変数 |
| 無限ループ | while (true) | while (true) { break; } | 終了条件がない繰り返し |
| 関数 | function, アロー関数 | function greet(name) {} | 処理をまとめて名前をつけたもの |
| 引数 | パラメータ | function add(a, b) {} | 関数に渡す値 |
| 戻り値(返り値) | return | return a + b; | 関数が返す結果 |
| 局所変数(ローカル変数) | 関数内のlet/const | function f() { let x = 1; } | 関数内でのみ有効な変数 |
| 大域変数(グローバル変数) | 関数外の変数 | let count = 0; function f() { count++; } | どこからでもアクセスできる変数 |
| 比較演算子 | ===, !==, <, > | if (a === b) | 2つの値を比較する記号 |
| 論理演算子 | &&, ||, ! | if (a && b) | AND・OR・NOTの論理演算 |
| 算術演算子 | +, -, *, /, % | let sum = a + b; | 四則演算と剰余 |
| 剰余(余り) | % | 10 % 3 // 1 | 割り算の余りを求める |
| 文字列結合 | テンプレートリテラル, + | `Hello ${name}` | 文字列をつなげる操作 |
| 型変換 | Number(), String() | Number("42") // 42 | データ型を変換する |
| オブジェクト | {}, プロパティ | const user = { name: "太郎" }; | 名前付きデータの集まり |
| プロパティ | ドット記法, ブラケット記法 | user.name // "太郎" | オブジェクトの各データ項目 |
| メソッド | オブジェクトの関数 | arr.push("c"); | オブジェクトに属する関数 |
| 線形探索 | for + if | for (let i...) if (arr[i] === x) | 先頭から順に探す |
| 二分探索 | ソート済み配列を半分に分割 | while (low <= high) { mid = ... } | 半分ずつ絞り込んで探す |
| バブルソート | 隣接要素の交換 | if (arr[j] > arr[j+1]) swap | 隣同士を比較して並べ替え |
| 選択ソート | 最小値を選んで先頭へ | min = i; for (j=i+1...) | 最小値を見つけて前に移動 |
| 挿入ソート | 適切な位置に挿入 | while (j >= 0 && arr[j] > key) | カードを並べるように整列 |
| スタック(LIFO) | push(), pop() | stack.push(1); stack.pop(); | 後入れ先出しのデータ構造 |
| キュー(FIFO) | push(), shift() | queue.push(1); queue.shift(); | 先入れ先出しのデータ構造 |
| 再帰 | 関数が自分自身を呼ぶ | function f(n) { return n * f(n-1); } | 自分自身を呼び出す関数 |
| コメント | //, /* */ | // これはコメント | プログラムの説明文(実行されない) |
ネットワーク分野
| 教科書用語 | 実際のコード | 使用例 | 解説 |
|---|---|---|---|
| IPアドレス | IPv4 / IPv6アドレス | 192.168.1.1 | ネットワーク上の住所 |
| ドメイン名 | URL内のホスト名 | example.com | IPアドレスの別名(人間が読みやすい) |
| DNS | 名前解決 | nslookup example.com | ドメイン名→IPアドレスの変換 |
| プロトコル | HTTP, HTTPS, FTP等 | https://example.com | 通信の約束事・手順 |
| HTTP | HTTPリクエスト/レスポンス | fetch("https://api.example.com") | Webページを取得するプロトコル |
| HTTPS | SSL/TLS暗号化通信 | https://... | 暗号化されたHTTP通信 |
| URL | Uniform Resource Locator | https://example.com/page | Webリソースの場所を示す文字列 |
| パケット | データの分割単位 | TCPセグメント | データを小さく分割して送る単位 |
| ルータ | パケット転送装置 | デフォルトゲートウェイ | ネットワーク間のパケット中継 |
| LAN | ローカルエリアネットワーク | 192.168.x.x | 建物内の小規模ネットワーク |
| WAN | ワイドエリアネットワーク | インターネット | 広域ネットワーク(LANの集合) |
| サーバ | リクエストに応答するプログラム | Webサーバ, APIサーバ | サービスを提供する側 |
| クライアント | リクエストを送るプログラム | ブラウザ, アプリ | サービスを利用する側 |
| TCP | 信頼性のある通信 | 3ウェイハンドシェイク | データの到達を保証するプロトコル |
| UDP | 高速だが保証なし | 動画ストリーミング | 速度重視のプロトコル |
| ポート番号 | サービスの識別番号 | :80(HTTP), :443(HTTPS) | 同一IPで複数サービスを区別 |
| MACアドレス | 物理アドレス | 00:1A:2B:3C:4D:5E | ネットワーク機器固有の識別番号 |
| サブネットマスク | ネットワーク部の識別 | 255.255.255.0 | IPアドレスのネットワーク部を示す |
| DHCP | IPアドレス自動割当 | 自動取得設定 | IPアドレスを自動で割り当てる仕組み |
| NAT | アドレス変換 | プライベート→グローバルIP変換 | 内部IPと外部IPの変換 |
| ファイアウォール | パケットフィルタリング | ポート制限・IP制限 | 不正な通信を遮断する仕組み |
| Cookie | document.cookie | document.cookie = "user=taro"; | ブラウザに保存される小さなデータ |
| セッション | サーバ側の状態管理 | セッションID | ユーザーの接続状態を管理 |
| API | Application Programming Interface | fetch("/api/users") | プログラム同士の連携窓口 |
| JSON | データ交換フォーマット | {"name": "太郎", "age": 16} | 軽量なデータ記述形式 |
| 帯域幅 | bps(ビット毎秒) | 100Mbps | 通信速度の最大値 |
| レイテンシ | 遅延時間 | ping値(ms) | データが届くまでの時間 |
| クラウド | AWS, GCP等のサービス | クラウドストレージ | インターネット経由で使うコンピュータ資源 |
| IoT | Internet of Things | センサーデバイス | モノがインターネットに接続される仕組み |
| 無線LAN(Wi-Fi) | IEEE 802.11規格 | Wi-Fi 6 | ケーブルなしのLAN接続 |
データベース・データ活用分野
| 教科書用語 | 実際のコード | 使用例 | 解説 |
|---|---|---|---|
| データベース | DB(MySQL, PostgreSQL等) | リレーショナルDB | データを整理して保存する仕組み |
| テーブル | CREATE TABLE | CREATE TABLE users (...) | データを行と列で管理する表 |
| レコード(行) | row, レコード | 1人分のデータ | テーブルの1行分のデータ |
| フィールド(列) | column, カラム | 名前列、年齢列 | テーブルの1列分の項目 |
| 主キー | PRIMARY KEY | id INT PRIMARY KEY | レコードを一意に識別する列 |
| 外部キー | FOREIGN KEY | REFERENCES users(id) | 他テーブルとの関連付け |
| SQL | Structured Query Language | SELECT * FROM users; | データベース操作言語 |
| 選択(抽出) | SELECT ... WHERE | SELECT * FROM users WHERE age > 18; | 条件に合うデータを取り出す |
| 射影 | SELECT 列名 | SELECT name, age FROM users; | 特定の列だけ取り出す |
| 結合 | JOIN | SELECT ... FROM a JOIN b ON ... | 複数テーブルを組み合わせる |
| ソート(整列) | ORDER BY | ORDER BY age DESC | データを並べ替える |
| 集計 | COUNT, SUM, AVG | SELECT COUNT(*) FROM users; | データの件数・合計・平均を求める |
| グループ化 | GROUP BY | GROUP BY category | 同じ値のデータをまとめる |
| 平均値 | AVG() / JS: reduce | arr.reduce((s,v)=>s+v,0)/arr.length | データの合計÷個数 |
| 中央値 | ソートして中央の値 | sorted[Math.floor(n/2)] | データを並べたときの真ん中の値 |
| 最頻値(モード) | 出現回数が最大の値 | 頻度カウント→最大値 | 最も多く出現する値 |
| 分散 | 偏差の2乗の平均 | Σ(xi - μ)² / n | データのばらつきの指標 |
| 標準偏差 | 分散の平方根 | Math.sqrt(variance) | 分散を元のスケールに戻した値 |
| 度数分布表 | ヒストグラムのデータ | 階級ごとの頻度集計 | データを区間ごとに集計した表 |
| ヒストグラム | 棒グラフ(度数分布) | Chart.js等で描画 | 度数分布を視覚化したグラフ |
| 散布図 | 2変数のプロット | x軸とy軸にデータを配置 | 2つの変数の関係を視覚化 |
| 相関 | 相関係数(-1〜1) | 正の相関・負の相関・無相関 | 2変数の関連の強さ |
| CSV | カンマ区切りテキスト | "name,age\n太郎,16" | 表データのテキスト形式 |
| データクレンジング | 欠損値・外れ値の処理 | filter(v => v !== null) | データの品質を高める前処理 |
| 正規化 | 0〜1にスケーリング | (x - min) / (max - min) | データの範囲を揃える処理 |
情報セキュリティ分野
| 教科書用語 | 実際のコード | 使用例 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 暗号化 | AES, RSA等の暗号アルゴリズム | HTTPS通信 | データを第三者に読めなくする |
| 復号 | decrypt | 暗号文→平文に戻す | 暗号化されたデータを元に戻す |
| 共通鍵暗号 | AES | 同じ鍵で暗号化・復号 | 送信者と受信者が同じ鍵を使う |
| 公開鍵暗号 | RSA | 公開鍵で暗号化、秘密鍵で復号 | 2つの鍵のペアを使う暗号方式 |
| デジタル署名 | 秘密鍵で署名、公開鍵で検証 | 電子証明書 | 送信者の本人確認と改ざん検知 |
| ハッシュ関数 | SHA-256等 | パスワードのハッシュ化 | データから固定長の値を生成(不可逆) |
| 認証 | ログイン処理 | ID/パスワード認証 | 本人であることを確認する仕組み |
| 二要素認証 | 2FA, MFA | パスワード+SMS認証 | 2種類の方法で本人確認 |
| マルウェア | ウイルス・ワーム・トロイの木馬 | ランサムウェア | 悪意のあるソフトウェアの総称 |
| フィッシング | 偽サイトによる情報詐取 | 偽ログインページ | 本物に見せかけて情報を盗む |
| ソーシャルエンジニアリング | 人間の心理を突く攻撃 | なりすまし電話 | 技術ではなく人を騙す手法 |
| DoS攻撃 | 大量リクエストによる妨害 | DDoS攻撃 | サーバに過負荷をかけて停止させる |
| SQLインジェクション | 不正なSQL文の挿入 | ' OR 1=1 -- | 入力値にSQL文を混入させる攻撃 |
| XSS(クロスサイトスクリプティング) | 不正なスクリプト埋め込み | <script>alert()</script> | Webページにスクリプトを注入する攻撃 |
| ファイアウォール | パケットフィルタリング | ポート制限 | 不正アクセスを遮断する壁 |
| SSL/TLS | 暗号化通信プロトコル | HTTPS = HTTP + TLS | 通信を暗号化する仕組み |
| 電子証明書 | SSL証明書 | Let's Encrypt | サーバの身元を証明するデータ |
| アクセス制御 | 権限管理(パーミッション) | chmod 755 | 誰が何をできるかを制限 |
| バックアップ | データの複製保存 | 定期バックアップ | データ消失に備えた複製 |
| 個人情報 | PII(個人識別情報) | 氏名・住所・メールアドレス | 特定の個人を識別できる情報 |
| 情報モラル | ネチケット・利用規約 | 著作権・肖像権の遵守 | 情報を扱う上での倫理・マナー |
| 著作権 | Copyright | ライセンス(MIT, CC等) | 創作物の権利保護 |
| 知的財産権 | 特許・商標・著作権 | ソフトウェアライセンス | 知的創作物に対する権利の総称 |
| クリエイティブ・コモンズ | CCライセンス | CC BY 4.0 | 著作物の利用条件を示すライセンス |
| パスワード管理 | ハッシュ化保存 | bcrypt, argon2 | パスワードを安全に保存する方法 |
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💬 引用BOX
情報Ⅰの教科書に出てくるプログラミング用語と、実際のコードで使う用語の対応表。全120語を分野別に整理。
出典: https://start-web-programming.com/blog/joho1-terminology-mapping/
よくある質問
この対照表は何に使えますか?
情報Ⅰの授業の予習・復習、定期テスト対策、共通テスト対策に使えます。教科書の用語と実際のプログラミングで使う用語の対応がわかるので、コードを読む力が身につきます。
情報Ⅰの試験対策になりますか?
はい。共通テストや定期テストでは教科書用語で出題されますが、実際のコードを読む問題も出ます。両方の対応を知っておくことで、どちらの形式でも対応できます。
印刷して授業で使ってもいいですか?
はい、ご自由にお使いください。印刷ボタンを押すと印刷用レイアウトで出力されます。教育目的での利用・配布は自由です。出典としてURLを記載いただけると嬉しいです。
プログラミング未経験でも理解できますか?
はい。各用語に具体的なコード例と解説を付けているので、プログラミング未経験の方でも教科書の内容と実際のコードの関係がわかります。
対応しているプログラミング言語は何ですか?
主にJavaScriptのコード例を掲載しています。JavaScriptは情報Ⅰの学習に最適で、ブラウザだけで実行できます。変数・条件分岐・繰り返しなどの基本概念はどの言語でも共通です。