2026年4月16日
DNS とは?インターネットの「電話帳」
ブラウザに https://google.com と入力すると、Googleのページが表示されます。でも、コンピューターはどうやってGoogleのサーバーを見つけているのでしょうか?
DNS(ディーエヌエス)は Domain Name System の略で、「ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み」です。インターネットの「電話帳」のようなものです。
IPアドレスとドメイン名
インターネット上のすべてのサーバーには IPアドレス(アイピーアドレス) という番号が割り当てられています。
たとえば、Googleのサーバーには 142.250.196.46 のような番号があります。でも、毎回この番号を入力するのは大変です。
そこで ドメイン名(google.com など)という人間が覚えやすい名前を使います。DNSがドメイン名をIPアドレスに変換してくれます。
👉 Webアクセシビリティとはも参考にしてください。
名前解決の流れ
- ブラウザに
google.comと入力する - パソコンが DNSサーバー に「google.comのIPアドレスを教えて」と問い合わせる
- DNSサーバーが
142.250.196.46などのIPアドレスを返す - ブラウザがそのIPアドレスのサーバーに接続する
- Googleのページが表示される
この変換プロセスを 名前解決(なまえかいけつ) といいます。
🔥 GitHub Pagesで公開で実践してみましょう。
ドメインの種類
| 種類 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| gTLD | .com・.net・.org | 汎用トップレベルドメイン |
| ccTLD | .jp・.us・.uk | 国別トップレベルドメイン |
💡 ポートフォリオの作り方で基礎を確認できます。
DNSサーバーの種類
DNSの名前解決には、実は複数のサーバーが連携しています。
| サーバー | 役割 | 例え |
|---|---|---|
| キャッシュDNSサーバー | 最初に問い合わせるサーバー。過去の結果を記憶している | よく使う電話番号をメモしている友達 |
| ルートDNSサーバー | 「.com」「.jp」などのトップレベルドメインの管理先を知っている | 「〇〇市の電話帳はあっちにあるよ」と教えてくれる案内係 |
| 権威DNSサーバー | 特定のドメインのIPアドレスを正式に管理している | 「google.comの住所は〇〇です」と答える本人 |
キャッシュDNSサーバーに答えがなければ、ルート → 権威の順に問い合わせが進みます。一度調べた結果はキャッシュに保存されるので、2回目以降は速くなります。
nslookupコマンドで確認してみよう
パソコンのターミナル(コマンドプロンプト)で nslookup コマンドを使うと、ドメイン名からIPアドレスを調べられます。
nslookup google.com
実行すると、以下のような結果が表示されます。
Server: 8.8.8.8
Address: 8.8.8.8#53
Non-authoritative answer:
Name: google.com
Address: 142.250.196.46
Address: 142.250.196.46 がGoogleのIPアドレスです。DNSが裏側でこの変換を行っているのを、自分の目で確認できます。
💡 ターミナルの開き方:Windowsは「スタートメニュー → cmd」で検索、Macは「アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル」で開けます。
よくある間違い
- 「DNSはサーバーの名前」と思い込む:DNSはサーバーではなく「仕組み」の名前です。DNSという仕組みの中に、キャッシュサーバー・ルートサーバー・権威サーバーなど複数のサーバーがあります。
- 「IPアドレスは固定」と思い込む:大きなサービス(Googleなど)は複数のIPアドレスを持っており、アクセスするたびに違うIPアドレスが返されることがあります。
- 「ドメイン名 = URL」と混同する:ドメイン名は
google.comの部分だけです。https://google.com/search?q=hello全体はURLです。
DNSに関するセキュリティの話
DNSはインターネットの基盤ですが、悪用されることもあります。代表的な攻撃を2つ紹介します。
1つ目はDNSキャッシュポイズニングです。DNSサーバーに偽の情報を送り込み、ユーザーを偽サイトに誘導する攻撃です。たとえば銀行のサイトにアクセスしたつもりが、見た目がそっくりな偽サイトに飛ばされることがあります。
2つ目はDNSスプーフィングです。通信の途中でDNSの応答を書き換える攻撃です。ユーザーは正しいURLを入力しているのに、別のサーバーに接続されてしまいます。
これらの攻撃から身を守るには、HTTPSで通信が暗号化されているか確認することが大切です。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されていれば、通信は暗号化されています。HTTPSの仕組みについて詳しくは「HTTPSとは?安全な通信の仕組み」で解説しています。
DNSの仕組みは、情報Iの試験でも出題されることがあります。「ドメイン名とIPアドレスの対応」「名前解決の流れ」を説明できるようにしておきましょう。情報Iの試験対策は「情報I対策まとめ」も参考にしてください。
まとめ
- ✅ DNS:ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み
- ✅ IPアドレス:サーバーの住所となる番号
- ✅ ドメイン名:人間が覚えやすいサーバーの名前
- ✅ ブラウザでURLを入力するとDNSが名前解決を行う
- ✅ DNSサーバーにはキャッシュ・ルート・権威の3種類がある
- ✅
nslookupコマンドでDNSの動作を確認できる
ウェブの仕組みを理解すると、プログラミングの理解が深まります。