2026年5月2日
情報Ⅰのテストで「2進数を10進数に変換しなさい」という問題を見て、手が止まった経験はありませんか?
2進数や16進数の計算は、慣れるまでは難しく感じます。でも、変換のルールはとてもシンプルです。コツさえつかめば、テストで確実に点が取れるようになります。
この記事では、2進数・16進数の基本から、テストに出やすい問題パターン5つまでを具体的な数値例で解説します。情報Ⅰのテスト対策をしたい人は、ぜひ最後まで読んでください。
情報Ⅰの全体的な学習計画を立てたい人は「情報Ⅰの準備と勉強法」も参考にしてください。
2進数とは?10進数との違い
私たちが普段使っている数は「10進数(じっしんすう)」です。0から9までの10種類の数字を使い、10になると桁(けた)が上がります。
一方、「2進数(にしんすう)」は0と1の2種類だけを使います。2になると桁が上がる仕組みです。
コンピュータの中では、電気が「流れている(1)」か「流れていない(0)」かで情報を表します。だから、コンピュータは2進数で動いているのです。
10進数と2進数の対応を見てみましょう。
| 10進数 | 2進数 |
|---|---|
| 0 | 0 |
| 1 | 1 |
| 2 | 10 |
| 3 | 11 |
| 4 | 100 |
| 5 | 101 |
| 6 | 110 |
| 7 | 111 |
| 8 | 1000 |
10進数の「2」は、2進数では「10」になります。10進数の「8」は、2進数では「1000」です。桁数が多くなりますが、使う数字は0と1だけなので、ルールはシンプルです。
2進数の各桁には「重み」があります。右から順に1、2、4、8、16、32…と2倍ずつ増えていきます。この重みを覚えておくと、変換がスムーズにできます。
10進数→2進数の変換方法
10進数を2進数に変換するには、「2で割り続ける方法」を使います。手順は次のとおりです。
- 変換したい数を2で割る
- 商(しょう:割り算の答え)と余り(あまり)を書く
- 商が0になるまで繰り返す
- 余りを下から順に並べる
具体例:10進数の「13」を2進数に変換する
13 ÷ 2 = 6 余り 1
6 ÷ 2 = 3 余り 0
3 ÷ 2 = 1 余り 1
1 ÷ 2 = 0 余り 1
余りを下から読むと「1101」です。つまり、10進数の13は2進数で「1101」になります。
検算してみましょう。1101を10進数に戻します。
1×8 + 1×4 + 0×2 + 1×1 = 8 + 4 + 0 + 1 = 13 ✓
もう1つ例を見ましょう。10進数の「25」を変換します。
25 ÷ 2 = 12 余り 1
12 ÷ 2 = 6 余り 0
6 ÷ 2 = 3 余り 0
3 ÷ 2 = 1 余り 1
1 ÷ 2 = 0 余り 1
余りを下から読むと「11001」です。10進数の25は2進数で「11001」になります。
ポイント:余りを「下から」読むことを忘れないでください。上から読むと間違った答えになります。
2進数→10進数の変換方法
2進数を10進数に変換するには、「位の重み」を使います。各桁の数字に、その桁の重みを掛けて足し合わせます。
2進数の重み(右から):
- 1桁目: 1(2の0乗)
- 2桁目: 2(2の1乗)
- 3桁目: 4(2の2乗)
- 4桁目: 8(2の3乗)
- 5桁目: 16(2の4乗)
- 6桁目: 32(2の5乗)
- 7桁目: 64(2の6乗)
- 8桁目: 128(2の7乗)
具体例:2進数「10110」を10進数に変換する
右から順に重みを掛けます。
1×16 + 0×8 + 1×4 + 1×2 + 0×1 = 16 + 0 + 4 + 2 + 0 = 22
答えは10進数の「22」です。
コツ:「1」がある桁の重みだけを足せばOKです。「0」の桁は無視できます。上の例なら、16 + 4 + 2 = 22 と計算できます。
もう1つ例を見ましょう。2進数「11010」を変換します。
1×16 + 1×8 + 0×4 + 1×2 + 0×1 = 16 + 8 + 2 = 26
答えは10進数の「26」です。
情報Ⅰでは変数や条件分岐の問題でも2進数が登場します。「情報Ⅰの変数と条件分岐」もあわせて確認しておきましょう。
16進数とは?2進数との関係
「16進数(じゅうろくしんすう)」は、0〜9とA〜Fの16種類の文字を使う数の表し方です。10をA、11をB、12をC、13をD、14をE、15をFと表します。
| 10進数 | 16進数 | 2進数 |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0000 |
| 1 | 1 | 0001 |
| 9 | 9 | 1001 |
| 10 | A | 1010 |
| 11 | B | 1011 |
| 15 | F | 1111 |
| 16 | 10 | 10000 |
16進数が使われる理由は、2進数を短く書けるからです。2進数の4桁が、16進数の1桁にぴったり対応します。
変換テクニック:2進数を4桁ずつ区切る
2進数「11010110」を16進数に変換してみましょう。
- 右から4桁ずつ区切る: 1101 | 0110
- 各グループを16進数に変換する:
- 1101 → 8+4+0+1 = 13 → D
- 0110 → 0+4+2+0 = 6 → 6
- 並べる: D6
答えは16進数の「D6」です。
逆に、16進数「3F」を2進数にするには:
- 3 → 0011
- F → 1111
- 並べる: 00111111 → 111111
この「4桁ずつ区切る」テクニックはテストで必ず使います。覚えておきましょう。
プログラミングでも16進数は色コードなどで使われます。計算の基礎は「JavaScriptの数値と計算」で学べます。
テスト頻出パターン5選
情報Ⅰのテストでよく出る問題パターンを5つ紹介します。それぞれ解き方のコツも説明します。
パターン1:10進数→2進数の変換
問題例:10進数「42」を2進数で表しなさい。
42 ÷ 2 = 21 余り 0
21 ÷ 2 = 10 余り 1
10 ÷ 2 = 5 余り 0
5 ÷ 2 = 2 余り 1
2 ÷ 2 = 1 余り 0
1 ÷ 2 = 0 余り 1
答え: 101010
コツ:計算を表にして書くと、余りを読み間違えにくくなります。
パターン2:2進数→10進数の変換
問題例:2進数「110101」を10進数で表しなさい。
1×32 + 1×16 + 0×8 + 1×4 + 0×2 + 1×1 = 32 + 16 + 4 + 1 = 53
答え: 53
コツ:「1」の桁だけ拾って足す。重みの列(1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128)は暗記しておくと速いです。
パターン3:2進数→16進数の変換
問題例:2進数「10101100」を16進数で表しなさい。
- 4桁ずつ区切る: 1010 | 1100
- 変換: 1010 → A、1100 → C
答え: AC
コツ:4桁ずつ区切るとき、桁数が4の倍数でなければ左に0を補います。例えば「11011」は「0001 1011」と区切ります。
パターン4:16進数→2進数の変換
問題例:16進数「5E」を2進数で表しなさい。
- 5 → 0101
- E(=14)→ 1110
- 並べる: 01011110
答え: 1011110(先頭の0は省略可)
コツ:0〜Fの16進数1桁を2進数4桁に変換する表を頭に入れておくと速いです。特にA=1010、B=1011、C=1100、D=1101、E=1110、F=1111は頻出です。
パターン5:2進数の足し算
問題例:2進数「1011」と「1101」を足しなさい。
1011
+ 1101
------
11000
右から順に足します。
- 1+1=10 → 0を書いて1を繰り上げ
- 1+0+1(繰り上がり)=10 → 0を書いて1を繰り上げ
- 0+1+1(繰り上がり)=10 → 0を書いて1を繰り上げ
- 1+1+1(繰り上がり)=11 → 1を書いて1を繰り上げ
- 繰り上がりの1を書く
答え: 11000
検算: 1011(=11) + 1101(=13) = 11000(=24) ✓
コツ:10進数の筆算と同じ要領です。ただし「1+1=10」になることに注意しましょう。繰り上がりを忘れないように、小さく書いておくのがおすすめです。
情報Ⅰの定期テスト対策全般については「情報Ⅰ中間テスト対策」でまとめています。
よくある間違いと対策
テストでケアレスミスしやすいポイントを紹介します。事前に知っておけば、本番で防げます。
間違い1:余りを上から読んでしまう
10進数→2進数の変換で、余りを上から読むと答えが逆になります。必ず「下から上」に読みましょう。計算用紙に矢印を書いておくと安心です。
間違い2:重みの計算を間違える
2の累乗(るいじょう)を間違えるミスが多いです。特に2の5乗=32、2の6乗=64、2の7乗=128は暗記しておきましょう。テスト中に毎回計算すると時間がかかり、ミスも増えます。
間違い3:16進数のA〜Fを忘れる
16進数でA=10、B=11、C=12、D=13、E=14、F=15です。特にテスト本番で緊張すると忘れやすいので、問題用紙の余白に最初に書いておくのがおすすめです。
間違い4:4桁区切りの方向を間違える
2進数を16進数に変換するとき、4桁ずつ区切る方向は「右から」です。左から区切ると、グループ分けがずれて間違った答えになります。
間違い5:繰り上がりの書き忘れ
2進数の足し算で、繰り上がりを書き忘れるミスが多いです。筆算のとき、繰り上がりを小さい数字で桁の上に書く習慣をつけましょう。
情報Ⅰのプログラミング分野も含めた総合対策は「情報Ⅰプログラミング入門」で学べます。
まとめ
- ✅ 2進数は0と1だけを使い、2で桁が上がる
- ✅ 10進数→2進数は「2で割り続けて余りを下から読む」
- ✅ 2進数→10進数は「1がある桁の重みを足す」
- ✅ 16進数は2進数4桁が1桁に対応する
- ✅ 2進数の足し算は「1+1=10」で繰り上がり
- ✅ 重みの列(1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128)は暗記する
- ✅ 余りは「下から」、4桁区切りは「右から」
2進数の計算は、最初は難しく感じても、何問か練習すれば必ずできるようになります。この記事のパターンを繰り返し解いて、テスト本番に備えましょう。
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