2026年5月12日
情報Ⅰの共通テスト対策、いつから始める?
共通テストに「情報Ⅰ」が含まれています。多くの大学で配点に含まれるため、対策は避けて通れません。
結論から言うと、高2の冬(1〜2月)から始めれば十分間に合います。ただし、効率的な勉強法を知っているかどうかで、必要な時間は大きく変わります。
情報Ⅰの試験対策まとめと合わせて活用してください。
情報Ⅰ共通テストの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 配点 | 100点満点 |
| 出題形式 | マーク式(選択問題) |
| 出題範囲 | 情報Ⅰの全範囲 |
出題分野と配点の目安
| 分野 | 配点目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 情報社会・セキュリティ | 20〜25点 | 法律、暗号化、ネットワーク |
| データ活用 | 25〜30点 | 統計、グラフ、表計算 |
| プログラミング | 25〜30点 | 擬似コード読解、アルゴリズム |
| コンピュータの仕組み | 15〜20点 | 二進法、論理回路、デジタル化 |
最も配点が高いのは「データ活用」と「プログラミング」です。この2分野を重点的に対策すれば、効率よく得点できます。
いつから始めるべきか
結論: 高2の冬(1〜2月)がベスト。情報Ⅰは「暗記科目」と「思考科目」の両方の性質を持っています。暗記部分(用語、法律)は短期間で対策可能ですが、思考部分(プログラミング、データ分析)は練習が必要なので早めに始めるのがおすすめです。
| 開始時期 | 余裕度 | 1日の勉強時間目安 |
|---|---|---|
| 高2の夏(7〜8月) | ★★★★★ 余裕あり | 週2〜3回、30分 |
| 高2の冬(1〜2月) | ★★★★☆ ちょうどいい | 週3〜4回、30分 |
| 高3の春(4〜5月) | ★★★☆☆ やや急ぎ | 週4〜5回、45分 |
| 高3の夏(7〜8月) | ★★☆☆☆ 急ぎ | 毎日、1時間 |
| 高3の秋(10月〜) | ★☆☆☆☆ かなり急ぎ | 毎日、1〜2時間 |
高3の夏以降に始めても間に合いますが、他の教科との両立が大変になります。できれば高2のうちに基礎を固めておきましょう。
分野別の優先順位
限られた時間で最大の効果を出すために、優先順位をつけて勉強しましょう。
優先度A(最優先)
1. プログラミング(擬似コード読解) — 配点が高く、慣れが必要。変数、条件分岐、ループの読み取り、配列の操作、トレースを重点的に。
情報Ⅰの擬似コード読解で、読み方のコツを詳しく解説しています。
2. データ活用(統計・グラフ) — 配点が高く、計算問題も出る。グラフの種類と使い分け、平均値・中央値・分散・標準偏差、相関と因果の違い。
情報Ⅰのデータ活用・グラフ読み取りで、練習問題つきで解説しています。
優先度B(次に重要)
3. セキュリティ・暗号化 — 暗記が中心だが仕組みの理解も問われる。共通鍵と公開鍵の違い、デジタル署名、認証の3要素、CIA。
情報Ⅰのセキュリティ・暗号化で、テスト頻出の内容をまとめています。
優先度C(基礎固め)
4. コンピュータの仕組み — 二進法の計算は確実に得点したい。二進法⇔十進法の変換、16進法、論理演算、デジタル化。
情報Ⅰの二進法の計算で、計算方法を練習問題つきで解説しています。
効率的な勉強法
勉強法1: 過去問・模試を最優先
共通テストの過去問(試行調査含む)と模試の問題を繰り返し解くのが最も効率的です。出題形式に慣れ、時間配分の感覚がつかめ、頻出パターンがわかります。
- 時間を計って解く(60分)
- 答え合わせをする
- 間違えた問題の分野を教科書で復習する
- 1週間後にもう一度解く
勉強法2: プログラミングは「トレース」で鍛える
擬似コードの問題は、コードを1行ずつ追って変数の値を書き出す「トレース」が基本です。
行番号 | x | y | 出力
--------|-----|-----|------
1 | 5 | |
2 | 5 | 3 |
3 | 8 | 3 |
4 | | | 8 このように表を作って、1行ずつ値を追いかけます。最初は時間がかかりますが、慣れると速くなります。
勉強法3: 暗記分野は「まとめノート」
セキュリティや法律の分野は、自分でまとめノートを作ると記憶に残ります。用語と意味を対にして書く、比較表を作る(共通鍵 vs 公開鍵など)、図を描く(暗号化の流れなど)。
勉強法4: データ活用は「計算練習」
統計量の計算は手を動かして練習するのが一番です。平均値、中央値、最頻値、分散、標準偏差の計算を繰り返しましょう。電卓は使えないので、手計算に慣れておくこと。
スケジュール例
高2の冬スタートの場合(推奨)
| 時期 | やること | 週の勉強時間 |
|---|---|---|
| 高2 1〜3月 | 教科書を通読。基礎用語を覚える | 週2時間 |
| 高3 4〜6月 | プログラミング分野を重点的に | 週3時間 |
| 高3 7〜8月 | データ活用の計算練習 | 週3時間 |
| 高3 9〜10月 | 過去問・模試を解き始める | 週3時間 |
| 高3 11月 | 弱点分野の補強 | 週4時間 |
| 高3 12〜1月 | 過去問の繰り返し + 最終確認 | 週5時間 |
高3の夏スタートの場合(急ぎ)
| 時期 | やること | 週の勉強時間 |
|---|---|---|
| 7〜8月 | 教科書通読 + プログラミング基礎 | 週5時間 |
| 9〜10月 | データ活用 + セキュリティ | 週5時間 |
| 11月 | 過去問演習 + 弱点補強 | 週6時間 |
| 12〜1月 | 過去問の繰り返し | 週7時間 |
スケジュールの詳細
1〜3月(基礎固め期):教科書を最初から最後まで1回通読します。完璧に理解する必要はなく、「こんな内容があるんだ」と全体像を把握するのが目的です。太字の用語だけ覚えましょう。週2時間(1回30分×4回)で十分です。
4〜6月(重点学習期):プログラミング分野に集中します。DNCLの読み方を練習し、トレースができるようになることが目標です。1日1問、擬似コードの問題を解きましょう。最初は時間がかかっても2週間で慣れてきます。
7〜8月(演習期):過去問や模試の問題を解き始めます。最初は時間を気にせず解き、2回目以降は60分で解く練習をします。間違えた問題は分野別にノートにまとめて弱点を可視化しましょう。
9月〜本番(仕上げ期):過去問を繰り返し解きます。同じ問題を3回解くのが鉄則です。1回目で間違えた問題を2回目で解き直し、3回目で定着を確認します。本番1週間前は暗記分野の最終確認をします。
おすすめ教材・リソース
| 教材 | 特徴 |
|---|---|
| 学校の教科書 | 基本。まずはこれを通読する |
| 共通テスト対策問題集 | 過去問+予想問題。必須 |
| 大学入試センターの試行調査 | 公式の過去問。必ず解く |
| 当サイトの情報Ⅰ対策記事 | 分野別の解説と練習問題 |
| NHK高校講座「情報Ⅰ」 | 動画で基礎を学べる |
勉強のコツ:教科書を1回通読してから問題を解く。間違えた問題に印をつけて繰り返す。本番と同じ60分で解く練習をする。
よくある質問
Q: 情報Ⅰは何点取れば十分?
| 志望レベル | 目標点 |
|---|---|
| 難関国公立 | 85〜100点 |
| 中堅国公立 | 70〜85点 |
| 私立(共テ利用) | 75〜90点 |
情報Ⅰは他の教科に比べて「対策すれば伸びやすい」教科です。短期間で80点以上を狙えます。
Q: プログラミング経験がないと不利?
不利ではありません。共通テストの擬似コードは特定のプログラミング言語の知識を前提としていません。「コードを読む力」があれば解けます。ただし、実際にコードを書いた経験がある人は読解スピードが速い傾向があります。
Q: 学校の授業だけで対策できる?
学校の授業で基礎は身につきますが、共通テスト特有の出題形式に慣れるには過去問演習が必要です。授業 + 過去問演習の組み合わせがベストです。
本番の時間配分
60分で100点分の問題を解きます。時間配分を事前に決めておきましょう。
| 大問 | 分野 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 第1問 | 情報社会・セキュリティ | 10分 |
| 第2問 | コンピュータの仕組み | 10分 |
| 第3問 | データ活用 | 20分 |
| 第4問 | プログラミング | 20分 |
時間に余裕はありません。わからない問題は飛ばして、確実に解ける問題から片付けましょう。
まとめ
- ✅ 高2の冬から始めるのがベスト(高3夏からでも間に合うが急ぎ)
- ✅ プログラミングとデータ活用を最優先で対策する(配点が高い)
- ✅ 過去問・模試を繰り返し解くのが最も効率的
- ✅ プログラミングはトレースで鍛える
- ✅ 暗記分野はまとめノートで整理する
- ✅ 60分の時間配分を事前に決めておく
- ✅ 週2〜5時間を確保する
情報Ⅰは「正しい方法で勉強すれば、短期間で得点が伸びる」教科です。計画的に対策を進めてください。
次のステップ
まずは情報Ⅰの全体像を把握しましょう。
- 情報Ⅰの試験対策まとめ — 全分野を俯瞰
- 擬似コード読解 — プログラミング分野の対策
- データ活用・グラフ読み取り — 統計分野の対策
- セキュリティ・暗号化 — 暗記分野の対策
月別重点ポイント
9月:過去問1回目。時間配分の感覚をつかむ。間違えた分野をリストアップ。10月:弱点分野を集中補強。同じパターンの問題を5問連続で解く。11月:過去問2回目+模試。12月:過去問3回目+暗記分野の総復習。
配点の傾向:プログラミング(25〜30点)とデータ活用(25〜30点)で全体の半分以上。この2分野を重点対策すれば60点以上は確保できます。